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理念がイノベーションを生む

「敬天愛人」と「良知経営」

私たちの会社は、社是に「敬天愛人」を、経営理念に「良知経営の実現」を掲げています。敬天愛人とは、「天を敬い、人を愛する」ということですが、私はこの言葉に人類が真に幸せに生きるための思想が凝縮されており、それ故に世界最高の4文字だと信じています。「敬天愛人の心を持って、誰にも負けない努力をすれば、人生・仕事は必ず報われる」これがパスポート哲学の根本であり、それを「良知経営の実現」によって証明したいのです。

良知とは、本心、良心、本当の自分のことであり、すべての人に宿っている聖人の心です。私たちの判断基準は、「人として何が正しいか」ということですが、この問いに正しく答えてくれるのが良知です。良知とは、天の意志そのものであり、愛と誠と調和に満ちたものです。良知はどんな混沌・カオスの環境にあっても、常に真・善・美に向かって自発自展して止まない生命エネルギーです。それは、自分の心の泉から湧き出る、汲めど尽きない最善、最強、最高の再生可能エネルギーです。その良知の働きによって、モノ言わぬ天の意志をこの世で事業として形にしていくことが「良知経営の実現」なのです。

全ての事業の中心に理念が宿る

そんな良知経営の実現の一つが、“全従業員の物心両面の幸せを実現していくこと”であり、事業活動を通し、“あらゆる人の幸せを平等に実現したい”という思いです。こうした背景から私たちは自らを、課題解決企業と位置づけ、いくつもの事業を展開してきました。その発端は、社会の中で最も大きな課題とは何かを考えたことでした。世界では人口が急増し、安心安全な食の枯渇が叫ばれている。化石燃料の枯渇も、地球温暖化の問題もある。これを座して見ているわけにはいかない。そこで、食や暮らしに関わるスーパーや農業の事業を行い、太陽光発電を中心にした環境ビジネスにも進んできたのです。

イノベーションとは、技術や化学が生み出すものと思われていますが、私は理念がイノベーションを生み出す根源だと思っています。「社会で困っているこんな課題を解決したい」、「人を幸せにするためにこういうものを創りたい」、「持続的に豊かな世界にするためにこういうものが必要だ」このような理念を本気で掲げるところにその企業固有のビジョンが生まれ、それを実現するために必要な人、技術、お金、情報などすべてが集まってくるのです。

社会に課題がある限り、私たちは挑戦する

私たちの特徴は、たとえ、その分野のプロでなくとも、世の中が求めるならチャレンジしていくことです。そして、社会が変われば課題も変わり、事業もまた増えていくはず。ですから、若い社員が自ら感じた課題を事業として提案してくれることに大きな期待をしています。私たちが求めるのは、この理念に共鳴し、大きな志に向かって歩んでいける気骨のある人です。エネルギー量の多い人、高い目標に果敢にチャレンジしていける人です。そんな人たちと出会い、一緒に挑戦していきたいのです。パスポートはその高い志を実現できる企業なのです。理念を実現するためにパスポートフィロソフィがあるのです。パスポートの理念やフィロソフィに心の底から共感してもらうこと、そういう方が集まってくださることを期待しています。

株式会社良知経営 代表取締役
濵田 総一郎